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「てくてく」にこめた思い

さて,初回はまず,園の名前,
「てくてく」に込めた思いについてお伝えします。

川口正人さんの「わくわく子どもえん」に見学に行った時,
わくわくの子どもたちはどの子もまっすぐに地面を踏み締めて立っていました。
その姿を「美しい」と感じたことを覚えています。

子供に限らず「立つこと」「歩くこと」は健康に生きることの基本です。

毎日探検に出かけ,
主に自然の中を「歩くこと」を生活の中心にしていきたいという思いで
「てくてく」というワードを選びました。

また,愛着を持って呼んでもらえそうな響きということもあります。

「てくてく」あるいは「てくてくの杜」が
我々も,子供たちも安心して帰ってこられる場所
にしていきたいなと思っています。

朝,泣くこと

 

登園した際,
「やだー」
「かえるー」
「ママといっしょがいいー」
と泣き叫ぶ姿。よくある光景です。

てくてくの杜に通い始めた子の中には,
初めはスムーズに別れていたのに,週目くらいから泣いて騒ぐということがよくあります。

この「朝,泣く」という行動の中に
子供の様々な思いや成長が含まれています。

表現したい感情が表現できない時,
子供は泣く,叫ぶ,暴れるといった行動になって現れます。

最初の週はここで長時間お母さんと離れて過ごす
という見通しが持てていなかったため,
笑顔で入って来てお母さんともバイバイすることができました。

それが日に日にその後の見通しが
持てるようになるにつれて
不安そうな表情が見られ,
それが行動にも現れて来ました。

2週目に入って完全に1日の流れの見通しを
持つことができるようになったので,
「お母さんと離れたくない」という感情の表現が
泣く,暴れるといった形で表れます。

ただ,ここでの暮らしを
拒否しているわけではないので
すぐに切り替えることもできるし
逃げ出すということもありません。

ですので,泣いて騒いで暴れる姿もその子の成長の一場面と言えますね。

朝泣くという行動が見られない子は
なんらかのブロックがかかっていて
感情を表に出せていないケースが多いと正人さんは言います。

感情を出せていないため,
表面的には「良い子」「落ち着いている」
と見えてしまいます。

しかし,それはその子自身の姿ではないので
その期間が長くなると「その子らしい姿」
から離れていってしまいます。

その期間が長くなるほど
その子の抱える問題は
大きくなってしまうことになります。

てくてくでは,
「その子がその子らしく生きる」
ことを大切にしています。