関わり方

与えられると失ってしまう!?

川口正人です。

皆さんはカラオケをされますか?
僕は歌が好きで小学校の学芸会で
学年代表で独唱をしたり、
中学生の時にはギターを弾き始め
フォークソング、特に井上陽水にはまりました。

高校を出て会社に入り、
先輩から飲みに連れて行って貰った時には
ジュークボックスで好きなレコードをかけて
一緒に歌っていました。

まだカラオケが無い時代でしたから
その頃の歌は殆ど覚えていますが
カラオケが流行り出してからは
何故か歌詞を見ないと歌えない曲が増えました。
※中森明菜は別ですが(笑)

道を覚えるのも一緒で、
カーナビを使うようになると道を覚えなくなり
カーナビがないと何処に向かっているのか
分からなくなってしまいます。
※こう見えて意外と方向音痴(泣)

便利な物や事に慣れてしまうと
覚える事や考えることをしないでも
何とかなってしまうので
自分で考えたりする力が弱くなってしまうようですね。

100円ショップの普及で
ちょっとしたものは大体何でも揃ってしまうので
自分で作る事や有るもので工夫をしないで
事足りるようにもなってしまい、
何かを始める時にあれがないと出来ない
これがないと出来ないと何かと不便に
なってしまったような気がします。

生きて行くために必要な危険察知や回避の
本来動物なら皆が持っている本能的な力を
便利な物や与えられる事に慣れてしまうと
悲しいけれど失ってしまうようですね。

私達も子育ての時についつい便利だからといって
子ども達に与え過ぎていないでしょうか?

また、その便利さは、面倒だから与えることで
楽しようとしてないでしょうか?
今一度、考えてみませんか?


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吉村正浩です。

「助手席」って言いますね。
大学生の頃は友人の運転する車で
地図を見ながら助手を務めたものです。

今ではカーナビ・ケータイに変わったので,
そのうち助手席ってなんのことだか
分からなくなるでしょうね。

小学校3年生で地図を学習します。
地図が使えるようになってほしいとの思いから,
オリエンテーリングのような活動を必ずやっていました。

今は地図は見られなくても
スマホのナビが目的地まで連れて行ってくれます。

今後不要になっていくのでしょうか。
それとも,放っておくとつかない力だからこそ
経験する必要があるのでしょうか。

そんなことは学習の中でたくさんあると感じます。

小学生の宿題の中心を占める漢字と計算。
漢字は読めれば十分,
計算も意味がわかっていれば十分です。
早くて正確はコンピュータに任せれば良いですね。

「自分には必要ないからやらなくていい!」
「楽をしてはいけない!」

どちらかに偏ることなく,何もなくても
あるものを工夫して何とかする力をつけ,
道具があるなら上手に利用して
効率的に進められる。
そんな柔軟に対応できる力が
大切なのだと思います。

さて,今回は「与える」ことについてですが,
与えるのが当たり前すぎて
機会を奪ってしまっていることはあるようです。

てくてくでは,探検から帰ってきたら
すぐお昼ご飯です。
帰ってくると,「わー」と片付けを
終えた子供たちは食器を並べ始めます。
無いものを取りに行って,
いつもの通りに並べます。
いつのまにか,それが当たり前になっていました。

最近は食べ終わったら食器を自分で洗い,
水気を拭き取るまで各自やっています。
先日体験に来ていた2歳の子も
3回もやれば一人でさっさとやっていました。

子供たちは本来
「やってみたい」気持ちで溢れています。

やらせてあげたいけど,まだ無理かな。
やらせてあげたいけど,
時間がかかってしまうから。
やらせてあげたいけど,壊したら大変。

どれも大人の都合ですね。

余裕のない毎日では仕方のないことかもしれません。
だからこそ,てくてくのような
子供の生活に全てを合わせられる環境は
大切なのだと思います。

登園とお迎え以外の時間は
何も決められていません。
食器など,使う道具は
全て乱暴に扱うと壊れやすいものです。

効率や経済性を考えると不合理かもしれませんが,
それよりも大切にしたい暮らしを大切にしています。

今回は一つだけ例を挙げましたが,
きっと,当たり前との思い込みで
気づかないうちに与えてしまっていることは
たくさんあるのでしょうね。


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鈴江知明です。

「与える」がテーマなので、
「与えないとどうなったか」
を我が家の例でご紹介します♪

娘達に何かを与える時には必ず
「これを与える事で得られるメリット、デメリット」を天秤で計ります。

例えばオモチャ。
リカちゃん人形が大好きなので、
人形や服を買いました。

しかしここからこだわりが。

リカちゃんの「家」は買いません。
なるべく小物も買いません。

すると娘達は積み木やブロックなどで毎回、
家やお城などを自由に組み立てるのです。
ここが玄関で、ここが踊り場で〜。
毎回、色んな間取りの建物ができています。
小物も、何か別のものを使い見立てて遊んでいます。

与えない事で、想像力や工夫が
たくさん生まれているなぁと感じます。

「無いなら無いなりに」
どうにかなるもんです♪

大人は子供の想像力を伸ばしたいと願いますよね。

そのためには「与えない」という事を、
意識されると良いと思います。

P.S.
最近ではダンボールに絵を描いて、
「ゲームしてるねん♪」と喜んで
脳内ゲームをしているので、
様子を見てるのが面白いです。笑