関わり方

邪魔しちゃいけない子どもの世界

川口正人です。
てくてくのレギュラー四人の暮らしが始まって約3ヶ月、
それぞれの関わりかたも変わって来ました。

いつもはスタッフの側にいて、
探検の時に手を繋ぎたがる2才の男子(S君)ですが、
先日二人がお休みで年上の5才男子(T君)と二人、
いつものように探検に出ると
スタッフではなくT君と手を繋ぐS君、
その手を優しく引いてくれるT君、
入園以来初めて見る光景でした。

最初の頃は何かとぶつかって
泣き声が朝から響いていたのに、
いつの間にかそれぞれの立ち位置がなんとなく決まって
落ち着いて遊ぶ姿が多くなってました。

勿論、物や絵本の取り合いはやっていますが、
強引さはなく、それなりに穏やかに解決しています。

毎月のように来ていただける体験、見学の
子ども達も当たり前のように受け入れて
いつもの暮らしを平然と過ごすレギュラー四人の団結は
周囲の大人が思うより固い物なのかもしれませんね。

先日、とても元気で活きの良い
4才の男子が体験に来てくれました。
その活きの良さは4月のてくてくを思わせる激しさでした。

爬虫類脳の力を発揮して、
先ずは自分より弱そうな相手に噛みつきますが、
思ったより手強くなかなか思うようには行かないなぁ〜?
と更にパワーアップを計るがやはり上手くいかない。

しかも、見ている大人は誰も止めはしないと気付いたら、
尖っていた気持ちが少し丸くなって、
彼の乱暴な中にもチラッと見せる優しさが見えて来ました。

2日目3日目と暮らしを重ねる度に
5人の関係が築かれて行きます。
周囲の様子をいつもしっかり見えるT君はどっしりと構え、
ムードメーカーの子は間合いを計りながら、
ある年下の子はちょっと怖いけれどまっすぐ向きあって、
そしてマイペースのS君です。

大人が手を出し声を先回りしてかけて
「仲良し」を演出することは容易いかもしれませんが、
彼等の世界を彼等の力で積み上げて感じる世界は
何物にも変えがたい宝物だと思います。

男ばかりのてくてくの暮らしに
女子が入ってくるとどうなるのか
わくわくしちゃいますね。

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鈴江知明です。

子ども同士の関わり方について、
大人はついつい口を出したくなりますよね。

「仲良くしなさい」
「優しくしなさい」
「順番を守りなさい」
「貸してあげなさい」
「ありがとうorごめんねは?」

子どもの世界を大人が監視し、
常に交通整理をしているように感じます。

仲良くするのも優しくするのも、
様々な過程を踏まえた上で、
自ずと出てくるものであって欲しいと思います。

その大事な過程を大人の交通整理によって
すっ飛ばされてしまうと、
いざ子ども達が大きくなり、
自分で友好関係を築かなければならなくなった時に
「仲良くすべきだ」「悪く思われたくない」「本音が言えない」と、 
自分らしくいるのが難しくなるんじゃないかなと。。

だからこそ、小さいうちに
とことんぶつかり合って、全身で感じてもらいたい。
その都度、身体も心も傷めながら…(笑)

大人は、我慢が必要ですね。

決して放置せず、ただ見守る。

それぞれがどんな思いで今の行動を取っているのか、
勝手に心の中で実況中継しながら見守っています。
(間に全く入らないわけではありませんが。)

私達は子ども達と毎日一緒に過ごすことで、
彼らの成長していく過程を味わっています♪
今の「困った」は、
縦の流れの中で見ていくと
「必要な過程」であり、
「積み上げている最中なんだ」と思えます。

子どもを信じて見守る。

よく言われる言葉ではありますが、
それを実行するのは大人の修業だな〜と感じます。

共に伸びていきましょう♪
ただただ楽しみです!